中国籍の女　学生証偽造「慶応大生」騙り有罪判決　アイドルイベント入るため他のファンもやっている

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中国人向けのアプリを介して偽造した学生証を示して男性アイドルのイベントに参加しようとしたとして、有印私文書偽造・同行使の罪に問われた中国籍の無職の女被告（29）の判決公判が、1日までに京都地裁であった。山口智子裁判官は懲役1年6月、執行猶予3年（求刑懲役1年6月）を言い渡した。

　判決によると、氏名不詳者と共謀し、1月、京都市左京区で開かれた男性アイドルグループのイベント会場で身分証の提示を求められた際、被告の顔写真と日本人の名前を組み合わせて偽造した慶応大の学生証を係員に提示するなどした。

　検察側冒頭陳述によると、被告は同グループのファンで、自身の名義でイベントの応募券を多数購入したが全て落選した。日本人名義の方が当選しやすいと考えて中国人向けアプリを介して学生証を偽造し、会場に入ろうとしたという。

　被告人質問で被告は「他のファンもやっていて、（公判にまで）なるとは思わなかった」などと述べた。山口裁判官は「学生証に対する信頼を損なう悪質な行為」と非難した。