人気ファンタジー「十二国記」初ミュージカル化 柚香光がヒロイン女子高生、陽子役で主演

人気ファンタジー「十二国記」初ミュージカル化　柚香光がヒロイン女子高生、陽子役で主演
2025/9/12 04:00　産経新聞（飯塚 友子）
https://www.sankei.com/article/20250912-XCRYDMYHZJPWBDUWUPVJU4KQU4/

ヒロイン陽子役での主演に「身の引き締まる思い」と話した柚香光＝11日、東京都港区（鴨志田拓海撮影）

「十二国記」の原作書影オマージュビジュアル

フォトセッションに応じる（左から）演出家の山田和也、牧島輝、太田基裕、柚香光、加藤梨里香、相葉裕樹＝11日、東京都港区（鴨志田拓海撮影）

シリーズ累計1300万部を突破した小野不由美作の大河ファンタジー小説シリーズ「十二国記」が今年12月、初めてミュージカルの舞台になる。11日、東京都内で記者会見が行われ、中嶋陽子役で主演する元宝塚歌劇団花組トップスターの柚香光が、「原作ファンの皆さまにも、初めて観劇されるお客さまにも楽しんでいただければ」と意気込みを語った。

上演されるのは「十二国記－月の影　影の海－」（山田和也演出）。原作は平成3年に刊行が始まり、以後、30年以上、書き継がれた人気シリーズ。14年にはNHKでアニメ化されるなど、世代を超え愛され続けている。

物語の舞台は、われわれが住む世界と、異界（十二国）の2つの世界で、女子高生の中嶋陽子がヒロイン。柚香が異界に連れ去られた後の陽子役で主演し、加藤梨里香が、われわれの世界の陽子を演じる。

会見の冒頭、剣を持ったりりしい姿の陽子にふんした自身の新ビジュアルを見つめた柚香。宝塚退団後、東宝ミュージカル初主演とあって「本当に光栄です。正直に申し上げますと、プレッシャーを感じており、本当に身の引き締まる思い」と緊張気味に話した。しかしそれ以上に新作への期待も大きいようで、「この素晴らしい作品、素晴らしいキャストの皆さんとご一緒し、原作ファンの皆さまにも、初めて観劇されるお客さまにも、楽しんでいただければと思っています」と輝くような笑顔を見せた。

さらに原作を読んだ感想を問われ、柚香は「『あなたの生き方はどうなんですか？』と常に問いかけられている感覚がありました。陽子は最初は色々なものに流されますが、異国で立ち上がっていく過程から、多くを学べると思います」と魅力を話した。

一方、異国に連れ去られる前の陽子を演じる加藤も「自分の人生をどう生きたいか、考えさせられる作品。陽子が旅の中で変化し、自分らしさを見つけていく点が魅力。私は日本にいるときの陽子を演じますが、『家に帰りたい』という強い思いを持ち続けることを大切にしたい」と思いを込めた。

壮大な物語を舞台化するにあたっては、パペットや〝モップ〟と呼ばれる舞台装置、映像などが活用される見通し。

（※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。）